神戸の中心で学ぶ気持ちを育てる「まなびと」

2018年度のプロジェクトである、1WEEKトライアル、ステップアップチャレンジに参加された、特例認定NPO法人まなびとから代表の中山さん、プロボノとして参加したブリッジメンバーの方々にお話を伺いました。

※本レポートは、2019年2月9日開催、神戸ソーシャルブリッジフォーラムでの登壇内容をもとに作成しています。

まなびとについて

中山さん

(中山さん)まなびとは、神戸を中心に学ぶ気持ちを育てることをテーマに、地域の学び場づくりをしている団体です。2014年に設立し、5〜6年目くらいに差し掛かったまだまだこれからの団体です。事務局は職員を含めて2人、50人ほどのボランティアスタッフが教室運営を手伝ってくれていて、そのほとんどが大学生スタッフです。10人規模ではじめましたが、今では子ども事業、外国人事業あわせあると、毎週延べ150人くらいのスタッフがそれぞれの場所で講義などの手伝いをしてくれています。

子ども事業では3つのプログラムがあります。1つ目は、学校や塾が苦手な子どもを対象に、放課後の学び場提供の活動をしており、学園都市と甲子園に教室があります。2つ目は、2018年から神戸市からの委託を受けて半民半官というかたちで、学童保育の事業をしています。3つ目に、その学童保育の事業所のすぐ近くで、週に1回子どもたちの遊び場学び場を開いています。そちらは学童保育を利用する子どもたちに限らず、地域の子どもたちに無料で参加してもらえる場所になっています。

そして、外国人向けには神戸に住んでいる外国人対象の日本語教室を行っています。実際そこに関わっている大学生たちには、大学生たち自身が主体的に教室を運営することで、目の前にいる地域の方に喜んでもらうには、そして力になるにはどうしたらよいのかを考えてもらっています。

次世代育成という点では、今子どもたちが抱えている課題がすごく難しい状況にあると感じています。学校の勉強もものすごく大事ですが、学校の勉強だけしていたら幸せになれるという世の中の考え方が変わってきていると感じています。今までは例えば、小学生の頃に医者になると決めて、進学塾に通い進学校に入り、名門大学、医学部に入れば、医者になれて、お金持ちになって、家族も養えるといった流れがあったと思いますが、今は自分の夢を目指して行っても自分の夢を実現する場が無いということがあります。

それだけ社会が変わるスピードが急速になっていて、子どもたちが学校の勉強だけでなく、学校の勉強もしながら社会のリアルを肌で感じながら学んでいくことが求められていると感じています。そういう機会を提供できるのが地域の力ではないかと考えていて、子どもたちが学校から帰ってきてから地域の人と関わることで自身が褒められた経験、あるいは小さなことで役に立った体験などをどうやって届けていけるかが、地域の役割として求められているのではないのかと考えています。

しかしながら一方で、学校の勉強もすごく必要で、まだまだ大学に行かないと就職が難しいといった流れもあるので、その2本柱で子どもたちをいかに育てていくかをみんなで考えていかないといけないと感じています。その中でまなびととしては、子どもたちに必要な地域との関わりを子どもたちに届けて、その中で子どもたちが何をやりたいのかを地域の人との関係の中で培ってもらえるような地域をつくりたいという思いで活動しています。

 

神戸ソーシャルブリッジに参加するにきっかけ

(中山さん)2018年度、1WEEKトライアルと、2ヶ月のステップアップチャレンジで幸いにも沢山の人に参加していただきました。1WEEKトライアルでは、拠点スペースの有効活用について取り組みました。まなびとでは2018年度から三宮に200平方メートルほどの拠点を新しく設けたのですが、まだまだどうやって場所を使っていったらいいかわからなく、使っていない時間などもあり勿体無かったので、こういったスペースを地域の人が使うとしたらどういうイメージになるのかを知りたいということで、スペースの有効活用といったところをプロボノとして参加してくださるブリッジメンバーと一緒に考え、こういう形なら人が集まりそうだなとか、社会人の人でもこういうことに興味をもっていただけるのだなといったことを実際に議論の中で感じながら、イメージしながら、場所の活用を考えることができました。

ステップアップチャレンジは2ヶ月たっぷり時間をいただけたので、少し外側からの視点で、そもそもまなびとをどのように伝えたら地域の方々により分かりやすく伝わるのかを一緒に考えていただくことに取り組みました。なぜこれが必要かといいますと、団体の取り組みをいいものだと思いずっと活動してきたのですが、私自身、社会人経験もなく、社会人の方にとってこの活動に価値を感じてもらうには、どんな言葉を入れたらいいのか、あるいは説明の中でもこういう順番で話したら伝わるよといったことを、外部からの視点でアドバイスいただきたいという思いから始まり、実際の活動では、初対面のブリッジメンバーにプレゼンをさせていただき、意見交換しながら2ヶ月後にはこれで良さそうというものをいただきつつ、更に良くしたいならこうした方が良いというところまで追い込んでいただいて、まなびとの団体説明プレゼンテーションを一通り仕上げることができました。

プロジェクトを終えて

(中山さん)地域の学び場なので、特に子どものためとか外国人のためとかというのではなく、みんなが地域に出てきて、お互いがやりたいことを掛け合わせると、もっと社会が面白くなるのではないかと思いやっている中で、ソーシャルブリッジの機会をいただくまでは、なかなか社会人の方と交わるということができていなかったのです。それを今回、2つのプロジェクトをやらせていただいた中で、今日こういうすばらしい機会をいただけたことは、自分にとって、活動を継続していきたいと思うきっかけになったと思います。

ブリッジメンバー・インタビュー

登壇者

邉見 彰貴さん
システム会社にてSEとしてネットワークの構築・設計・運用などに従事。初プロボノ。

大橋 雅史さん
行政職員として経理総務や、青少年育成、防災などの部署で従事した後、現在は広報業務に従事。初プロボノ。

 

邉見さん

参加のきっかけ・動機など

(邊見さん)ステップアップチャレンジに参加した邊見といいます。普段は民間企業でシステムエンジニアの仕事をしています。まず別団体のプロジェクトになりますが、1WEEKトライアルへ参加しました。プロボノ自体も初めて参加という中で、与えられた1週間の中で何かしらの納品をしないといけないというプレッシャーもありましたが、みんなできちんと何かしら形にできたことは、難しかったところでもあるがやりがいもありました。

 

取り組みの内容、ミーティング頻度、難しかったところ、面白かったところ

(邊見さん)ステップアップチャレンジでは、中山さんのメッセージを初対面の目から見てどういう風に感じるか、一般的な視点から見たら、社会人にはどういう風に伝えたら活動が上手く伝わるのかについて意見を出し合いました。2ヶ月ほどあった中で6回ほど集まりミーティングをしました。その間のコミュニケーションはメールのやり取りで進めました。最初出会って、まずコミュニケーションが大切だろうということで飲み会をして関係性を深め、まなびとの現場へ足を運び、ボランティアスタッフをされている学生さんにインタビューをさせていただきました。

実際の納品として、我々はパワーポイントをつくるということと、プレゼンシナリオのポイントをまとめることをしました。ブリッジメンバーには様々なバッグボーンがあり、30代〜60代の、経験も考え方も全く違うメンバーの中で意見をまとめていくのが難しいと感じました。しかし、このようにキレイにまとめられたのはメンバーが神戸のため、まなびとのために力になりたいという前向きな気持ちがあったからで、それがきちんと形にできたのがすばらしいことだと思いました。

自分が持っているスキルは何かしらあるが、それが役に立つのかが心配でした。年上の方と比べると自分に足りない部分もあり、そこをどう上げていこうかといったプレッシャーもありました。しかし、ふたを開けてみると自分の何気ないスキルが役に立っている部分もあり、最終的にはいいものができたと思います。

 

自身のこれまでの経験を活かせたか

(邊見さん)SEの経験を使って色々しようと思いましたが、メンバーにそういったことが苦手な方もいたので、最終的にはやり取りもメールだけでしようとなりました。IT化IT化といわれている世の中ですが、ちゃんとコミュニケーションをとればいいものができるというのは、いい気付きになりました。反面、自分のスキルが活かされていないのは消化不良ではありますが、もう少し長い目でみて、中山さんが活動を進めていく中で、貢献できたらいいと思います。

 


 

大橋さん

参加のきっかけ・動機など

(大橋さん)大橋と申します。ステップアップチャレンジに参加しました。普段は行政職員として働いています。年齢の幅もそうですし、している仕事も違うので、ベースで考えていることの違い、またその違いに気づくことが難しいということに改めて気がつきました。自分がしゃべっていることが相手に通じているのか通じていないのかが分からないところからスタートする難しさがあり、後になっては、そこがおもしろい部分でもありました。バラバラだった話が融合してくる場面が出てくる、そこが本当に楽しかった部分でした。

 

団体の活動、現場に触れて感じたこと

(大橋さん)まなびとのいいところは多様性ではないかと思います。関わっている人や子どもたちがいて、外国人がいて、大学生もいてというのが、バラバラではなく相互に交じり合っている感じがしてそこがすごくいいなと感じます。終わった後に、中山さんからフットサルをしないかと誘われて、5年ぶりにフットサルをしました。その中で、活動に参加してくれている大学生や昔関わっていた人や外国人の生徒も来ていて、こんな風に交わる機会は今まで無かったなぁと思い、すごく楽しかったです。

 

参加をきっかけ何か変わったと思うこと

(大橋さん)今までは基本的に職場や仕事の人くらいのつながり、つながれたとしても同じ行政職員同士のつながりしかなかったのが、これをきっかけに一つ扉ができたと思います。ふと思ったことですが、まなびとは「学びの塔」なのだという話もあったりして……。経験が活かされたという部分にしては、公務員の事務職で特別なスキルがあるわけではないですが、これまでの職歴の中で子どもの居場所作りに関わった経験が活かせたのではないかと思います。

 

自身のこれまでの経験を活かせたか

(大橋さん)中山さんは話の中で言葉がすごく広がっていくので、その言葉をギュッとまとめていくのは職業柄得意な部分だと思います。これはこうですね、これはこうですね、といったように整理しながら進めていくことは、自分が買って出ようと思いました。メンバーの方でも本当にそれぞれITやプレゼンテーションを仕事にしている方もいたので、それぞれのいいところをぐっとまとめて、コンパクトないいものができてよかったと思います。

一般参加者からの質問

(一般Aさん)まなびとの日本語教室だんらんについてよく分からなかったので詳しく聞きたいです。どういう活動をどういう人を対象に行っていますか?

(中山さん)日本語教室は三宮と王子公園の2箇所で行っています。地域に住んでいる外国人が対象で、留学生や仕事をしている長期滞在者で、日本語がそれなり喋れる方が来ています。彼らの日本語は仕事では差し支えはないのですが、せっかく勉強した日本語を使う機会が少ないのです。そこで生の日本語に触れられる機会をということで、大学生や社会人と、会話中心の交流ベースの場を作っています。

 

(一般Bさん)学習支援をベースに行っているとのことですが、それ以外に地域の学びの場を作っておられるということで、我々シニアは学生とは違った視点で関わることができると考えています。学習とは違うことも伝えることができるかもしれません。そういうことも含めた今後の展開についてお考えがあれば教えてください。

(中山さん)つい先日、シニアの知り合いの方から餅つきのイベントのお声がけをいただきました。元々そういった企画ができませんかと相談していたところ、餅つきの道具をフルセットお持ちということで、これは逃してはいけないと、お願いをしました。そして、実際1ヶ月後に、餅つきをしていただきました。大学生も子どもの頃一回ついたことがあるか無いかくらいのものだったので、技術的に少し不安があり、近所の方にもお手伝い頂きました。子どもや外国人も初めて餅つきをする人が多く、彼らにどう楽しんでもらうかを、大学生が自分たちで考えて、いいイベントにすることができたのは、経験を持っておられるシニアの方がいたからだと思います。なので、そういった形で場を作ったり、手伝っていただいたり、これからそういった形かで関わっていただくのもありだと思います。

 

(一般Cさん)シニアの参加は単発のイベントではなく、プログラムとしての可能性はありますか。

(中山)今は継続的に関わってくれているシニアの方がいないので、そういった部分はまなびとの弱い部分でもあるし、今後継続的に関わっていただける方がいれば、考えていきたいと思います。

 

(一般Dさん)一般の学校が教えていることとのすみ分けはありますか?

(中山)まなびとは学習支援の一歩手前をやっています。最近の子どもには学習意欲がなく、自分が本当にやりたいことをやっていない子がすごく多いと思っています。その子がやりたいことを引き出してあげたい。例えばつまらなそうに書いている落書きが実はすごいものと気づかせてあげられたり、そのために一度みんなで絵を描かせてみたり、自分が好きな絵を好きに描いていいのだと気づかせてあげられる、描きたいという気持ちを引き出してあげられるような環境作りに焦点を置いています。なので、全然勉強しない人もいます。また、少し発達障がいを持っていたりとか知的障がいを持っていたりと、学校の勉強を他の子と同じペースではできない子もいます。そういう子が自分のペースで問題を解けるようになりたいのに、なかなか解くことができずイライラして暴れてしまうことがありますが、その子のペースでいかにやりたいことをやらせてあげられるか、というところを、まなびとが担っているのかなと思っています。

 

(一般Eさん)今回ご参加したブリッジメンバーの方に質問ですが、みなさんはこれまで、学習支援などのボランティアのご経験など既にあったのでしょうか。それとも何か別の動機でご参加されたのでしょうか?

(ブリッジメンバー・明前さん)参加の動機は主に2つあります。1つは今後の人生の話でもありますが、ライフワークというか何かできることを見つけたいという気持ちがあったからです。もう1つは私が医療関係の企業で働いており、10年以上も同じ分野で働いてきて、他の分野のことも知りたいという思いがあったので、今後自分の仕事をする上でも、様々な新しいものをつくるために役に立つものがあると思ったからです。今後のプロボノワークや会社にも還元ができると思い、参加しました。

(ブリッジメンバー・酒見さん)私は特許事務所に勤めていまして、引退してフラフラ生活をしていました。元々中小企業や大学で知財を作る支援をしたいという気持ちがありまして、経営支援などの勉強をしていました。大学のときは教育学部で教育にも興味がありました。支援をするという自分自身の学びの部分と教育を結びつけて、一番興味があったのがこのまなびとでした。実際参加してみて、色々な他分野の方と交流できて、今までの自分のスキルも役に立つことはもちろん、これからの考え方も入ってくるので、今後どこかの支援をするにあたって考え方の勉強にもなったと思います。まなびとさんとはこれからも関わっていきたいと思っています。

(ブリッジメンバー・仁瓶さん)仁瓶と申します。現在、公的機関2箇所と、期間限定のイベントなどでボランティアをしています。1WEEKトライアルのときからまなびと関わりました。そのときに出会ったのが、4文字「まなびと」でした。その文字の前の3文字「まなび」はみなさん良く使われていますよね。「まなび」はイコール勉強であると思いませんか。

学校で学ぶってことは、社会に出て基本的なことは学んだりしますが、社会の中で生活する上で本当に学ばないといけないことは学校では教えてくれない。じゃあ家で教えてくれる親が大勢いますか?じゃあ、学校でも教えてくれない、家でも教えてくれない状態で社会に出てしまう。そうすると色々な問題に直面し、それがクリアできない。大なり小なりそういうことが実際に起こった方もいらっしゃるかもしれません。

中山さんが言われていたように、行政というセーフティネットに引っかからない子が結構います。そういう人たちが、同じようにそういうことを学ばないで社会に出たときにどうなるのかというと、落ちこぼれと呼ばれてしまいます。ではそれをどうクリアにするのか、その一つの方法やヒントを与える活動をされているのが「まなびと」だと思います。つまり、勉強ではない社会で必要なもの、自分が何かに直面したときに自己完結できるスキル能力を持っている社会人になれば、自分で前を向いて進んでいくことができる。そういうことを「まなびと」でやっているのではないかと感じました。

みんなで学びあっていく意味は、様々な学年の子たちがいる中で、色々な形で教えていく。教える大学生も自ら学んでいける。だから教える側も教えられる側も学ぶことができている。そういうことを1WEEKトライアルとステップアップチャレンジで感じました。

 

(一般Fさん)私は退職後も地域に関わりましょうということで、今までいろんなセミナーや講座に行ってきたのですけど、実際は転勤族で地域との接点がないまま生きてきました。

この中で私は、やはり多世代が関わる機会が大事でないかと思っています。いろんなイベントもしていますが一過性のイベントだけでなく、一緒に体験したり感じることで、新しい自分を発見できるという経験を、世代を超えてみんなができるということを上から教えるのではなく、子どもは子どもなりに、みんなで一緒に体験していける場が増えていけば……と考えています。何かご意見あれば聞かせてください。

(中山さん)本当におっしゃられている通りだと思っています。そういう意味でいうと、今回の機会が社会人の方々とつながる機会となりましたが、これが無かったら、2年先3年先でも難しかったのではないかと感じています。こういう間をつないでくださる機会は大切だと感じています。NPO側から一般の社会人の方に接点を持とうとするのはすごく難しいです。日々の仕事に追われて難しい、誰に声をかけたらいいのかわからない、NPOのイベントはほとんど人が集まらなく、自分たちが思う人たちを集めるのに精一杯なので、そこから手を広げるというところまでいかないのが現状です。なので、こうして足を運んできていただけるということがすごく有り難い機会だと感じています。これをきっかけに活動を形にしていくというのがこれからの社会に繋がっていくのかなと感じています。

 

(一般Gさん)ボランティアについて確認したいです。大学生のスタッフがいらっしゃって、たとえば私たちのような社会人やシニアの方に期待されるのは、一緒に活動することで一緒に何かを学びあっていくことを目指しているのでしょうか、それとも一緒にイベントか何かを企画して欲しいということを期待されているのか、その両方なのか、ご意見を聞きたいです。

(中山さん)神戸ソーシャルブリッジは事務局からヒアリングを受ける中で、解決に取り組みたい課題の希望を伝えました。1WEEKトライアルでは場所の有効活用、ステップアップチャレンジでは団体のメッセージを一緒に考えてくださいという希望をだしました。そこからプロジェクト内容が決まり、その内容に対して共感や興味をもってくださった方が集まってくださるという流れでした。

それ以外でいうと、先ほどの餅つきの場合は、何かやりたいですと話しかけていただいて、うちがやっていること、やりたいことを伝え、その中で、「あ、餅つきできるね」、と、オファーしていく感じです。例えば普段の教室にお手伝いしてほしいだとか、経理の仕事をお手伝いして欲しいとか、大学生の相談相手になってほしいとか、その方のできる範囲でこちらもやって欲しいことをマッチングしていくみたいな感じです。

基本的に人が全然足りていないし、やりたいことが山ほどあるというのがNPOの常みたいなところがあるので、うちだけに限らずどんな団体さんでも、「何かできませんか」という問に対して、必ず聞いてくださる時間はとってくださると思います。最終的に何か成果を求められるというよりは、何か関わってみたいという気持ちの方が大事で、それがボランタリーの意義ではないかと思う。それが本当に成果を求めるものなのであればお金を出してプロにお願いするものだと思っています。

 

(一般Hさん)先ほどあった1WEEKトライアル、ステップアップチャレンジで、取り組む課題の希望を伝える際に、難しさはありましたか。

(中山さん)ありました。どんな人が来てくれるかわからないということ、うちが求めていることがどんなものだろうかということ、これらをあわせて考えると難しいなと思うことがありました。なので、1WEEKトライアルではある程度どなたでも意見を出してくださいといって形になるものにしましたし、ステップアップチャレンジではある程度幅を持たせてメッセージを考え直したいというこちらの希望を出して、最終成果物はみなさんが集まってから何にしますかと話し合い、最終プレゼンテーションの修正をしましょうという形になりました。

(大橋さん)少し補足をすると、初め悶々とした期間がありましたが、やはりまずゴールをどうするかというところは大事で、そこは事務局が間に入ってアドバイスをもらうなど、メンバーみんなでゴールはここまでかなということを決めました。途中でアウトプットの出し方に軌道修正もありました。成果物のパワーポイントは、初めはアドバイスだけをして中山さんがつくるイメージでスタートしたが、メンバーの中で「俺やるで!」という感じがだんだん出てきて、「そやったら、もうこっちで作っちゃう?」みたいな感じで軌道修正となり、ブリッジメンバー側である程度つくって、「これどう?」といった感じで最後中山さんに修正してもらうことになりました。

 

(一般Iさん)企業の方々に第三者としての目でみてもらうことによって気づかされることがあった、とありましたが、神戸ソーシャルブリッジと関わっていくことで、今後どうしていきたいかとか未来のビジョンで変わったことはありますか。

(中山さん)そこはいい意味で変わっていないのかなと思います。まなびとはどちらかというと社会に適応しにくい方、もしくは社会に入る前の方を相手にしている団体です。普段、大事にしている価値観が社会で役に立たない、もしくは社会の方が求めていないとすると、結局マイノリティはマイノリティで終わってしまいます。運営していく中でそれはどうなのかと思っていた部分がありました。今回思い切って外に飛び出てみて、丸裸で突っ込んでみて、それでもいいよといっていただけたことで、逆にああ、これで良かったのだなと、肯定していただけたので、改めてこれを大事にしていこうと思いました。

 

(一般Jさん)普段ルーティーンでされている活動は見学などしても良いのですか。

(中山さん)もちろん、いつでも大丈夫です。

 

(一般Kさん)今大学でスポーツ健康科学を学んでいます。スポーツ健康科学ではパフォーマンスを上げるということと、一生涯スポーツができるという考え方があります。今そこで課題となっているのが、子どもの体力低下です。遊びや体育について、まなびとが活動していることはありますか。

(中山さん)私はそれが必要だとは思っていますが、なかなか手を出せていません。外に連れて行って遊びにいくことはしていますが、そこの部分を頑張って引っ張ってくれるスタッフがいないので、是非良かったら来て頂けたらと思います。実際本当にやりたいなと思いますし、北野がある北野の公園は全部おしゃれな石畳なのです。子どもたちが走って転んだら危ないとか、公園で走らないでくださいとかボール触らないでくださいとかが基本です。それはもったいないと思っているので、なんとか子どもたちに遊ぶ場所を与えられたらなと模索しています。

プロジェクト紹介

1WEEKトライアル
地域の学び場をもっと充実! とっても広い新拠点の活用アイデアを自由な視点で考えよう!

ステップアップチャレンジ
まなびととは?団体のメインメッセージを内なる思い、外からの視点でバージョンアップ!