プロジェクト紹介

嚥下障害を未然に防ぐトレーニング法を知ってもらうための広報戦略立案にチャレンジ!

情報発信トライアル
一般社団法人 嚥下トレーニング協会
高齢者 / 健康
中央区

プロジェクトの概要

※本プロジェクトは、オンラインミーティングを中心としたプロジェクトです。

食べ物を飲み込むことを「嚥下(えんげ)」といい、食べ物をうまく飲み込むことができない病気を「嚥下障害」といいます。嚥下機能は加齢により低下するため、高齢化先進国の日本では嚥下障害患者数が年々増え続けています。嚥下障害になると、食事が取りづらくなるだけでなく、食べ物がのどに詰まって窒息する危険や誤嚥(ごえん)性肺炎という命にかかわる問題が起きやすくなります。

耳鼻咽喉科専門医の浦長瀬さんは、多くの嚥下障害患者を診てきたことから、病気になってから機能を回復させるためにリハビリを行うのではなく、健康なうちに病気を未然に防ぐことが大切であると、のどのトレーニング方法を考案し、広くこのトレーニング方法を普及するために嚥下トレーニング協会(以降 協会)を立ち上げました。
団体の活動は、主に以下の4点です。

(1)指導法の確立と評価
のど上げ体操など、加齢による嚥下機能の低下を予防するための指導法の確立

(2)認定講師の養成
嚥下・発声についての専門知識をもった講師の育成

(3)教室・医療機関など、指導の場づくり
認定講師が行う教室・医療機関の普及

(4)広報・学会発表
講演会、メディア、学会発表などを通じて、活動内容を周知する

具体的には、協会が認定講師を養成し、認定講師が受講者へトレーニング法を教えることで、トレーニング法を広めています。
認定講師は、現在全国に51名おり、職業は歯科医師、フィットネスクラブのインストラクター、ボイストレーナーなどで、カルチャーセンターや地域の会議室を借りて受講者にトレーニング法を教えています。受講者は、健康な60〜70代の方が中心です。

これまでこの方法で、順調に活動を続けていましたが、新型コロナウイルスの流行により、従来の対面でのトレーニングを行うことが難しくなっています。対象者である高齢者が外出を控えるようになっていることに加え、トレーニングでは声出しを行うため、会議室自体の利用ができないというハードルもあるからです。

協会が主催する認定講師の養成講座は、オンライン講座に切り替えることで継続的に活動できていますが、認定講師が受講者へオンライン講座を展開するには、オンラインで教えるノウハウやコンテンツの用意があっても、受講者が高齢者のためオンライン開催自体にハードルがあり、活動がほぼ止まっている状況です。

認定講師の中には既存受講者に対して、オンライン勉強会を開催し、オンラインに慣れてもらってからトレーニングの受講を再開するといった対応を取る方もいます。しかし新規の受講者は、今後どのように広報をしていけばよいか課題に感じています。オンライン講座をいきなり宣伝してもオンライン自体にハードルを感じる人が多いのではないか、またこれまで開催してきたカルチャーセンターは受講者にとって、会場が行き慣れた場所、信頼のある場所で心理的ハードルが下がっていたのではないかとも感じています。

新型コロナウイルスの収束には、しばらく時間が掛かることが予測されています。この状況が続くことで、高齢者があらゆる生活機能を使う機会が減少し、機能が衰えてしまった結果、介護者が増える可能性があります。協会は、この状況になんとか先手を打つことができないかと考えています。

新しい広報先として、健康な高齢者の集まる施設や居場所づくりをしているような団体との連携など、受講者と協会の間を結ぶ施設や団体へ、この取り組みを知ってもらう方法を考えていますが、現在そのようなネットワークを持っていないことや、そもそもこの方法が良いのか、もっと良い方法があるのかリサーチできていない状況です。

そこで、今回のブリッジチャレンジでは、ターゲットを神戸市内に限定し、ターゲットとなる対象者は誰か、その対象者に新しい生活様式の中で、どのように接点を持ち、嚥下トレーニングを知ってもらうか検討します。事例調査や認定講師、既存の受講者へのヒアリングなどを通して、嚥下トレーニング協会にマッチした広報戦略を考えます。

成果物のイメージ

・ターゲット選定、ターゲットに出会うための手段の検討、訴求方法が書かれた提案資料(PowerPointやWordなどで作成)

こんな経験をお持ちの方はぜひ

・マーケティングや広報経験がある方
・人に何かを伝える仕事経験がある方
・人の話を聞き、情報整理することが得意な方
・上記ご経験のない方でも参加大歓迎です

団体基本情報
団体名一般社団法人 嚥下トレーニング協会
代表者名浦長瀬 昌宏
所在地 兵庫県神戸市中央区
ホームページhttp://www.enge.or.jp/

プロジェクトの進捗

進捗率100%
最新の進捗を見る
2020.10.10
キックオフ事前ミーティングを実施しました。
2020.10.14

キックオフミーティングを実施しました!

団体の代表(浦長瀬さん)がお医者さまという事情もあって、ミーティングは原則オンラインという条件でスタートしたプロジェクト。この日のキックオフミーティングもZoomを利用して開催しました。

団体からは3名の理事の方にご出席いただき、プロジェクトメンバー5名との間で、まずは自己紹介を行うところからスタート。続いてメンバーからの質問にお答えいただく流れで進みました。

開始時にはやや緊張感も漂う雰囲気でしたが、浦長瀬さんのフランクなお人柄に助けられながらメンバーから次々と質問を投げかけ、それにお答えいただくことができました。

そもそも嚥下とは何かということから、団体のこれまでの活動状況などについて理解が深まったことはもちろんですが、何より「治療の前にまず予防!」を提唱し、トレーニングの普及に情熱を燃やす浦長瀬さんの生の言葉に触れ、ミッションを共有することができた有意義な時間でした!

また、ちょうどミーティング翌日のNHK「あさイチ」で団体の活動が紹介される予定とのお知らせもあり、改めて嚥下障害に関する社会的関心の高まりと団体の活動の先駆的意義を再確認する機会ともなりました。

今後は講習会にメンバーが参加してトレーニングを体験したり、情報収集を行ったりしながら中間報告に向けたワークを進めていく予定です!

2020.10.18

大阪府歯科保険医協会開催の市民講座に参加しました!

団体代表の浦長瀬さんが市民講座にご登壇されるとのことで、プロジェクトメンバーがZoomで参加しました。演題は「飲み込む力〜今からはじめる『のど』トレ〜」。

浦長瀬さんの軽妙なトークに引き込まれつつ、嚥下障害や予防のためのトレーニングに関する理解を深めることができました。

また、浦長瀬さんが医学の道を志し、このテーマに取り組まれるまでのヒストリーも実に興味深いものでした!

プロジェクトメンバーは喉を動かすコツがだんだんつかめてきた、かな??
次は10月25日に実施される認定講師養成講座にも参加させて頂く予定です!

2020.10.25

認定講師養成講座を体験受講しました!

10月25日の午後、嚥下トレーニング協会の認定講師養成講座にプロジェクトメンバー3名が参加させて頂きました。

当日は、神戸の会場と東京、埼玉、滋賀の計4か所をZoomでつないだ状態。私たちは神戸の会場で代表の浦長瀬さんや他の理事の皆さんとお目にかかることができました。実際に直接会ってじっくりお話をうかがうことにより、協会が描いておられる今後の活動の方向性などについて理解を深めることができました。

講座の体験受講では、他の受講者の皆さんとご一緒にトレーニングを行って少しずつ意識的にのどが動かせるようになり、小さな達成感も味わうことができました!

2020.11.14

中間提案を行いました!

メンバーがまるで寄せ書きのように意見を記したスプレッドシートをリーダーが見事にまとめ上げ、直前に資料が完成。当日はこの資料をもとに団体に向けて説明させて頂きました。

メンバーは(会場の都合で)大阪市内に集合。団体とはオンラインでつなぎ、画面共有しながら進める形となりました。

正直この日までは提案の方向性がまだよく見えておらず、不安がありましたが、改めて代表の浦長瀬さんのお考えやソーシャルブリッジに対するご期待などをお伺いすることで、目指す方向がかなりクリアになりました。

いよいよ折り返し地点を過ぎて活動は後半戦。ゴール目指してひた走ります!

2020.11.15
中間提案フィードバックを実施しました。
2020.11.25
追加ヒアリングや分析など提案のとりまとめを実施しました。
2020.12.12

最終提案を行いました!

キックオフから2カ月。いよいよ迎えたこの日、オンライン上で最終提案を行いました。

振り返れば当初、広報戦略立案をテーマに活動を開始したものの、団体代表の浦長瀬さんは既にマスコミに何度も登場され、多数書籍も出版されるなど広報活動は圧倒されるほどのレベル。自分達が一体どんなお役に立てるのだろう……と、メンバーの間には不安や焦りが広がりました。

その後、メンバーは週1回のペースで夜8時にオンライン上に集合。時には迷走しながらも濃密な?議論を行い、各自が次回まで担う「宿題」を確認して解散。翌週それを持ち寄ってまた議論を重ねることを何度か繰り返しました。

活動後半になってようやく提案の方向性が定まってからはギアチェンジしたかのように一気に加速! 2カ月間に及んだオンラインでの協働の成果として、最終提案書がクラウド上に仕上がりました!

さて当日、チームからの報告に対して団体の皆さまの反応は……

「新しい視点もあって参考になる。意外とこれまでやってることは限られていたんだなという気がした」
「漠然と考えていたスポーツジムへのアプローチの仕方が具体化されてよかった」
などのコメントを頂くことができました!

まだまだ力不足だった部分があったことを感じながらも、2か月の活動が報われた気持ちも味わうことができました。ずっと伴走して見守り、サポートして頂いた事務局スタッフの皆さまには感謝感謝です。

今後、この活動を機にチームメンバーはきっと自らの嚥下機能を鍛え続けるとともに、なんちゃって伝道師として出会う人々に嚥下トレーニングの必要性を暑苦しく語りかける人生を歩んでいくことになるでしょう。

そして何と言っても最後にこう叫びたい! 1回オフラインで集まって飲みたいよね! 

思えば「おあずけ」の2カ月でありました。

The End!

2020.12.12
最終提案の承認を実施しました。

プロジェクトの成果

広報のターゲット選定、アプローチ方法を具体化!!

団体から期待されたこと

神戸市で嚥下トレーニングを広めるためにはどのような広報戦略が考えられるか
ターゲット選定、アプローチ方法等を提案すること

 

チームが取り組んだこと

・ターゲットの選定
・ターゲットへのアプローチ方法の検討
・具体的なアプローチリスト
・個人とオンラインで繋がるアプローチ方法の検討

メンバーは週1回のペースでオンラインミーティングを行い、どのようなターゲットが考えられるか意見を出し合いました。

中間提案での団体コメントや関係者ヒアリングを参考に、最終的にはスポーツジムフィットネスクラブをターゲットと位置付けました。

嚥下トレーニングは嚥下障害にならないように未然に防ぐための予防トレーニング法であることから、高齢者だけにアプローチするのではなく、全世代にアプローチできる場があることで、より広まるのではないかとチームは考えました。

またスポーツジムとつながることで、間接的にジムと契約している法人やジムと介護予防事業等でつながる行政にもアプローチもできる可能性があると提案することに。

そのためのアプローチ策や、アプローチリスト、また個人と団体がオンラインでつながるためのアプローチ方法も検討しました。

 

成果物の内容

・広報戦略の提案書
・スポーツジム営業時の営業資料
・具体的な神戸市内のターゲットリスト(ジムに限らず、これまでチームで検討した企業や団体、タイアップ先など)
・オンラインで個人と繋がるためのアプローチ方法

 

団体の反応

「新しい視点もあって参考になる。意外とこれまでやってることは限られていたんだなという気がした」
「漠然と考えていたスポーツジムへのアプローチの仕方が具体化されてよかった」